21世紀を迎えようとする頃、高度成長期(1970年代)に作られた施設の老朽化対策がどの企業・団体とも急務となり、ファシリティマネージメント(FM)とライフサイクルマネジメント(LCM)の必要性が認識されるようになりました。
また、バブル期(1990年代)に作られた建物の老朽化も懸念され、少子化、高齢化、人口減少などさまざまな問題を背景に財政は落ち込み、よほどの理由がない限り、建て替えは難しい状況でした。
そのために計画保全(LCM)による長寿命化への発想転換と運営組織の構築が必要となっていました。
近畿地域の大動脈を支える施設の安心・安全を担保し、リスク低減、財務的見通しなど経営への貢献を主眼とする「最高水準の道路守りへ」を方針に、社内でFM業務の検討がなされました。
これらの業務支援ツールとして、2000年に構築されたLCM支援システムをベースに建築・FM・システム開発の専門家が共同で再び設計・開発し、実務的に使い易い現在の「FMAXS」が誕生し、2013年10月に阪神高速技術株式会社に導入されました。